片波川源流のアシウスギ 2010年4月


ネッ友の情報で最近知った、片波川源流(京都府)のアシウスギを見に行くことにした。
当然のことながら出かける前に目的地の場所は調べるのだが
そこの見どころはどこにあるか、またその付近に何があるかなどは調べたことが無い。
今回は最大の杉である樹齢800年、幹周り15.2mの平安杉を見落としたことに後で気が付いた。
(もちろん平安杉なる物がある事などは知らなかった)
幹周り15.2mと言えば、太さだけなら屋久島の縄文杉とあまり変わらない。
これでまた行かなければならなくなった。



林道を上って行くとチェーンのゲートがある。
左側にある広い空き地に駐車して、10分ほど先へ歩いて行くと案内図板がある。

ここで余談ですが・・
ここに来るまでに雌鹿に遇いました。
かなり年老いた鹿でもう耳が聞こえないようです。
横に車を停めて見ていたら、やっと気が付いたのか慌てて逃げて行きました。
逃げる途中でよろけて前膝をついていました。
帰りにも同じ場所にこの鹿がいました。
もう坂を上る力は無いようです。
可哀そうな気もしましたが、自然界でこれだけ生きれたのだから幸せだったのかな?
そう遠くは無い自分の将来を垣間見たような気がして、何となく複雑な心境になりました。
− 余談終わり −



説明板には杉以外にも、色んな植物とか動物の名前が書かれていた。
この辺りにはクマも住んでいるようです。



我々は観察路入口から、宿杉→大主杉→尾根のわかれ→入口の最短コースで引き上げた。
写真を撮りながらゆっくり歩いて、この最短コースは30分もかからなかった。
巨木の森を散歩がてらに見れるとは、これは軽度の驚き!











三本杉の辺りだと思うんですが、先客さんが一組いました。
一組と言っても15人くらいの団体さんで、ガイドの方が先導されてました。
話によると、定期的にこのような催しものが行われているそうです。



2番目に大きなのがこの大主杉。 幹周りは平安杉の2/3くらい
名前からして、いちばん大きなのがこの大主杉だと思ったのは間違いだった。
そのため、いちばん大きな平安杉を見落とした。



これは谷守杉



芦生杉(アシウスギ)は日本海側に生える杉の一種で、裏杉とも云います。
幹が折れたり切られたりして、枝が伸びて株立ち形態になったものを台杉と云います。
地面についた枝から新たに根が伸びて成長したものを、伏条杉と云います。
それらを総称して、『伏条台杉』 と云います。
ここ片波川源流には、長年の風雨にさらされた 『伏条台杉』 の森があります。
平安時代から守られてきた森で、鎌倉・南北朝には
一本の木から多くの材が取れる台杉仕立てが盛んになりました。
その後一本植に代わり、放置された台杉が今に至り
見事な伏条台杉の森が存在している、と云う事だと思います。
里山では、クヌギとかコナラの幹とか枝を数年毎に切り落として
それを薪(たきぎ)とか炭焼き、椎茸栽培の原木に利用してきました。
その結果
異様な形態になったクヌギの老木を、台木とか台場クヌギと云います。
私は伏条台杉を見て、里山の台場クヌギを連想しました。

終わり・・





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